先日、道路わきに車を止めて、しばらく人を待たなければならないことがありました。
車の窓からぼんやり外を見ていました。歩道をはさんで、郵便局がありました。
その郵便局の自動扉は反応してから開くまで少し時間がかかる扉のようでした。つまり扉の前に人が立っても、ほんの少しですが、開くのが遅いのです。
何人かの人が郵便局の中に入っていきましたが、当然開くだろうと思っていた扉が、一瞬ですが開かない、その時の表情は、ほとんどの人がほぼ同じでした。
もうしばらく、もっと注意深く見ることにしました。
すると、皆が同じような表情をした次の瞬間、タッチ式の自動扉に対応するかのように、ピクッ と手が反応する人。また中を覗き込むようにする人。ある人は、体を少し後ろにそらせるようにする人。などなど、ほんの一瞬ですが、異なる反応をされます。それでもいくつかのパターンに分類できそうでした。
しかし、体を後にそらせるようにするパターンの人も、ほんの少しそらせる人もいれば、大きくのけぞるようにする人もおられ、また足を半歩後退する人もおられと、程度に差が有るようでした。そこに一人一人の個性を感じられました。
そんな画一的で、かつ個性的な人間。その人間社会の中で、いったいどのように生きていけばよいのでしょうか。
人間だけが生きているのではないということも頭に入れながら、真実の生き方を模索していきたいと思います。
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